【子ども 孫への贈り物】2歳頃~ わたしだけのひみつ基地

子どもが小さかった頃、どんな遊びをして過ごしていたか

振り返ってみました。上の子が1歳から2歳になるころだったでしょうか。

下の子が産まれて、外遊びに行くのが難しかったというのが、きっかけ

ですが、上の子のエネルギーを家のなかで発散させる「何か」を用意する

必要にさらされ、白羽の矢が立ったのが、段ボールハウスでした。

目次

段ボールハウスを組み立てる

届いた段ボールハウスを子どもと一緒に組み立てました。

「赤と、緑と、茶色のがあるね~、これは一体何に変身するかなぁ?」

と問いかけましたが、子にとって母の問いかけなど全く意味がなく、

自分の背丈より大きな段ボール、ということにただ驚いていました。

あ、窓だ!玄関だ!屋根だ~~~!

少しずつ家に近づくにつれて、テンションは右肩上がり、笑。

そんなこんなで、完成した段ボールハウス!!

いきなり、リビングで新入りとは思えない存在感を示しています。

組み立て時間:20分から30分ほど。大人一人なら約15分ほど。

組み立ては簡単です。子ども(うちは2歳前後でした)と一緒に作る

ことができるのもよいです。上の子のエネルギー発散と、ささやかな

ボンディングに貢献してくれますよ。

リビングに段ボールハウスがある生活

上の子に自分だけの家があるよろこびを与えた私は、

実際どんな遊び方をするのか観察していました。結果は、

「この遊び」と固定されないで、どんな遊びにもなっていました。

ごっこ遊び、ままごと、かくれんぼ、隠れ家として、窓から出入りする、

少し大きくなると、お絵かきやマスキングテープで家のデコレーションを

楽しんだり。

ハイハイができるようになった下の子が、のそのそと入ってゆく

ものの、すぐ上の子に追い出されて泣く、という一連の流れも経験しました。

下の子がうまれてから、急にお母さんが遠くなってしまった上の子の

「ある種の我慢」は痛いほどわかっているつもり。でも、どうすることも

できない申し訳なさから、私はまず泣いて帰ってきた下の子に、

「どうしたの?入れてもらえなかったの?」「それは悲しかったね」

と気持ちを汲んで落ち着かせてから、上の子に、

「下の子が泣いてるけど、どうしたの?何があったのかな?」とたずね、

泣かせた子どもの言い分(言い訳)を受け入れることに徹して、

心にたまっている「さみしさ、不満」をガス抜きをさせました。

そんなことを繰り返すうちに、下が成長し、二人で遊んだ方が楽しいと

上の子が気づいたころから、ほんの少し楽になりましたよ。

段ボールハウスを舞台に、想像力を膨らませながら会話して

ふたりだけのワールドを作っているのを台所からみているのは、

ほっとする時間でした。

こどもと段ボールハウス 配慮した点

壊れることに(乱暴な扱いに)、目くじらをたてない

につきます。こどもは大人の想像を超えた雑な扱いをするけど、

「子どもらしさ」の発出として、注意をしない、何も言わない

決めるとストレスフリーでいられます。どんなに丁重に扱っても、

段ボールですから、徐々によわっていつかは必ず壊れます。

そんな経験から、加減することを知るのです。

物がよわってだめになる過程を経験する、というのは大切ですから、

子どもに任せて自然になりゆく様を体験できる場、にできたのはよかったです。

因みに、うちの段ボールハウスは、5年強がんばってくれました。

(最後の1年ほどは、遊ぶ頻度が少なくなり、リビングからやや離れた部屋に

移設。すでによろよろでしたが、子どもの希望で捨てずに置いていました。)

おわりに

見た通り、窓も出入口もある段ボールハウスですから、

台所で家事をしていても、リビングの段ボールハウス内で

起こっていることは、すべて丸わかりなわけです、笑。

上の子に十分に向き合えないことに負い目を感じた時期でしたが、

エネルギーの発散以外に、

子どもが「大人には何も言われない開かれた小さな世界」を自宅に

もてたことは、この時期の心の成長に善き点も多かったはず、と

やや強引に結論付けています。

目次
閉じる