小さい我が子のお世話で毎日があっという間に過ぎてゆく日々に、ふと感じることはありませんか?
「私、このまま社会から取り残されてゆくのかな…。」
子と過ごす時間がかけがいのないものだとわかっている。
たとえば、一人歩きを始めた我が子が転んで泣いたとき、
「あら、転んじゃったのね。びっくりしたね。痛いところはあ~る?」
「ママが特別のおまじないしてあげる。痛いの~痛いの~飛んでいけ~! ほら、もう大丈夫よ。」
自分の足で世界を歩き始めた我が子に日々起こる新しい出来事に、共感したり、言葉にできない
思いを代弁して気持ちをすくいあげることは、多幸感だけでなく母としての私の居場所をより
たしかなものにしてくれる。それはまちがいなく私の宝だ。
でも、
日々のルーティンのなかで、ふとした瞬間に感じる不安。
子と過ごす時間に癒されている現実と「こんなことをしていていいのだろうか」という、
母としての自分を100%肯定できない弱さのあいだで、心が波打つ。
この不安から自分をどうやって解放しよう…。
子育て主婦と資格
親が子の世界にどっぷり浸かると、これまで生きてきた大人社会との間に距離ができるので、
その隙間に不安が入り込むのです(多分)。
それなら、子を育てながら、大人社会の価値構造のなかで、ゲームをやればよい。
1プレイでよいから、その1プレイを存分に戦って自分のものにすることができれば、
子どもの世界に足場を築くことに不安を感じることなく、いつか戻るであろう大人社会の価値観
に揺れることもなく、泰然と今を楽しめる(はず。)
こう考えた私は、資格取得というゲームを選択することに。
このとき我が子は、3歳と1歳。
資格といっても、どんな資格があるの?
・資格の種類と取得方法
資格には、国家資格(含む技能検定)、公的資格、民間資格、国際資格があります。
(各資格についての詳細は、検索してくださいね)
また、短期決戦が可能な資格取得より、長期的視野でとらえた深さのある学びの一歩を求めるなら、
通信制の高校や短大、大学、大学院なども手ですよね。
(ただし資格取得より費用と時間がかかります。)
そして資格の取得についてですが、専門学校~大学院のいわゆる「学校」と呼ばれる教育・養成機関を
経ないと取得できないものと(医療系に多い)、学校には通わず自分で勉強してその資格団体が
実施する試験にパスすることで得られるものの2パターンに大きくわけることができます。
まず、私は世にどんな資格があるのか知るためにいくつか資料を取り寄せ、
①興味がある分野で、挑戦してみたい資格を探す
②その取得が、学校を経ず独学受験が可能か調べる
・ユーキャンの資料請求 https://www.u-can.co.jp/
・放送大学の資料請求 https://www.ouj.ac.jp/seikyu/
をしました。
webで情報を集めることはしません。私がスマホに魂をもってゆかれた姿を
我が子に見せたくなかったですし(苦笑)、兄弟げんかの勃発、
「ママみて~」攻撃、トイレなどの身辺のお世話が重なり・・・と、
すぐ現実に引き戻されますからね。
すきま時間の活用とばかりに、端末で調べていて中断させられた場面を想像するとき、
ムッとしている姿しか思い浮かばなかったので、それなら、初めからその芽が
生えない方法にしようと郵送による資料請求を選択。
なにより断片的な情報をもとに、大きな判断はしたくないですし。
・保育士資格にたどり着く
子がいる生活というのは、兎にも角にも、
・時間がない
・お金がない
それに加え私の場合は、高齢出産ゆえに体力もない。(苦笑)
資料をみて、こんな「トリプルなし」の私の目に何気なく留まった「保育士」だったのですが、
・独学できること
・ゴールがあること
・正誤の判断基準が明確なこと
・細切れの勉強時間の積み上げが合格への手立てとなりうること
・将来の就業に役立つ可能性があること
・子育て経験を活かせそうなこと
・国家資格であること
ということで、
もう保育士資格しか、みえない(笑)
ネットの発達に伴い、プライバシー侵害をはじめとする深刻な問題は山積していますが、
時間と手間をかけずに、一次情報にアクセスして、手続きを踏める点は、本当にすばらしいですね。
昭和の世を生きてきたから、この進歩がまぶしい(笑)
もしあなたが、毎日の生活で擦り切れてゆくだけだと感じたり、将来についてなんだか心にもやが
かかっていると感じるなら、もうあれこれ考えずにまず行動を!
初めの一歩をこんなに簡単に踏み出せる時代の恩恵は、ありがたく受け取っておきましょう(笑)
景色がこれまでと違って見えることがありますから。
保育士資格について
児童福祉法第18条の4に「保育士とは、保育士の登録を受け、保育士の名称を用いて、
専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を
行うことを業とする者をいう。」とあります。
つまり、
保育士資格の取得は、あなたがそれに「適している」ことを公的に証明するのもですね。
この国家資格を手にすることは、子育てが落ち着いたあと、就業を考えるときの
安心材料になってくれます。そして、保育士として働く未来予想はもっていなくても、
天変地異や夫の病気などで、急に働かざるを得なくなったとしたらどうしましょう。
我が家の場合、子たちはまだ小さく、お金は必要ですし・・・。
「掴む藁がある」という安心は、何の武器もない私には大きな魅力。
「何かあったときに、価値や意味を見出すことができる」のは、車の保険と同じですね。
・保育士の求人と雇用
厚生労働省が毎月公表する「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」によると、
令和4年の1月の統計では、全職種の有効求人倍率が1.27に対し、保育士の有効求人倍率は2.92。
少なくとも私が確認した平成29年度以降は、全職種に比べ常に高い水準で推移し続けています。
(2022.06.01現在)
私はオートメーション化がすすむ未来の社会において、保育士の雇用はなくならない(と推察。)
それは、未来を生きる子に寄り添い、心を育て、その成長をサポートするという業務の本質が、
自動化にはなじまない「人と人とのコミュニケーションを必要とする」仕事だからです。
保育士試験について
「保育士試験って、いつあるの?年に何回?試験科目はどんなの?ピアノ弾くの?拘束時間は?費用は?」
当然気になりますよね。当時、私も真っ先に気になりました。
ここでは初めて「保育士試験情報」にふれる方のために、大まかな情報を載せています。
詳細は、国に代わって保育士試験の事務代行業務を担っている全国保育士養成協議会さんの
公式サイトで必ずご確認ください。
https://www.hoyokyo.or.jp/ (一般社団法人 全国保育士養成協議会)
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以下【大まかな保育士試験情報】です。
・試験実施回数は、前期(春)と後期(秋)の年2回。
・1次試験(筆記試験)の科目は、次の9科目。
①保育原理
②教育原理
③社会的養護
④子ども家庭福祉
⑤社会福祉
⑥保育の心理学
⑦子どもの保健
⑧子どもの食と栄養
⑨保育実習理論
・9科目を2日にわけて実施。
・9科目すべてに合格すると、数か月後の2次試験(実技試験:音楽、造形、言語から2分野選択)
に進むことができます。
・費用:12,950円
もし1次試験で不合格科目があっても大丈夫。一度合格した科目は、次回以降の試験において
免除してもらえる(持ち越し年数に上限あり)ので、再チャレンジの際は不合格科目の勉強に
集中できます。少し楽になりますね。免除科目があっても正規の受験料が必要なことを
どうとらえるか・・・。
一発合格への駆動力に変えましょう!(笑)
ここまでが【大まかな保育士試験情報】です。(2022.06.02現在)
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独学で受験する場合、受験資格の有無と、出願に必要な書類の確認は自分でする必要があります。
https://hoyokyo.or.jp/exam/qualify/index.html (一般社団法人 全国保育士養成協議会)
ここ10数年来の待機児童問題を背景に、解決の一つの手段として、保育士の数を増やすための
「特例」が設けられてきました。該当する方々には、保育士資格取得のハードルが
低くなっているのですが、待機児童問題も一部地域で収束の兆しがみえ始めたよう
(2022.06.04付 毎日新聞朝刊より)ですので、迷われている方は、特例期間に
ついても併せてご確認くださいね。