【小学校受検】歳時記と幼児の生活 

美しい四季のある日本。子どもが幼稚園で季節に合わせた工作や活動をしているのをみて、

自分の中に春夏秋冬を意味あるものとして取り込んでいくのだなぁと、

その真っ白な心にどんな色をおいてゆくのかなと、思ったものです。

そんなこどもの春夏秋冬の記憶に「お母さんの色」も残したいと欲が出てきました。

子どもが季節を感じるきっかけはいろいろあって、スポーツ、イベント、

味覚、生き物、植物など好きなものに軸を立てるとそこから季節をながめることが

できます。子どもや親の興味から出発するので、ハードルも高くはない(と思います。)

お母さんから笑顔が消えないことは、 歳時記にそった生活を目指すより大事なので、

特に子供が小さい間は、がんばらなくてもできる程度の取り組みが「ちょうどよい」

ですよ~。

目次

その1 折り紙や工作遊び

七夕、クリスマス、お正月の3イベントは、幼稚園で時間をかけた活動をしてた

こともあり、家でも折り紙で飾りを作って室内に飾ったり

イベントを表現した工作をして玄関に飾ったり。子どもの気分が折り紙じゃない

ことも多々あるので、1、2か月まえから少しずつ取り組みました。

また、期間限定となりがちなこれらに関連する絵本や物語を一緒に楽しめる

時期でもあります。

・サンタクロースと小人たち (作:マウリ₌クンナス 訳:いながきみはる 偕成社)

は子どもたちが大好きなクリスマス絵本の一冊でした。

サンタクロースと小人たち側の生活がていねいに描かれています。

まだ見ぬ人へのあたたかな想像がかきたてられ、クリスマスを待ち遠しく思う気持ちが

大きくなりますよ!

この絵本は年少くらいのときに、絵本の配本サービスで届いたのですが、

年少、年中、年長、小学1年までは、11月になると何度となく読み聞かせしていました。

それからサンタさんに書いたお手紙を、家で一番大きな窓に外に向けて

貼る準備を始める、というのが毎年お決まりの作業。

「(ある単語について)これはどういう意味?」や「これは○○なの?」

毎年、質問の内容の質がかわってきますし、感想を言い合うなかで、

物語から何を切り取っているかという点にも成長や個性があらわれてきます。

毎年決まった時期に同じ絵本を読むからこその発見!

この絵本である必要はないですが、子どものお気に入りの「季節限定絵本」は

購入して手元に置いておくことをおすすめします!

話を元に戻して、折り紙遊び。

私があまり詳しくないので、図書館で本を借りてきて、「どれ作りたい?」と

相談することろから始めます。子どもが二人いますが、やってみたい度や取り組み方に

濃淡があることに個性(あるいは成長の差)を感じたり。

今なら折り紙の動画を一緒に視聴するのもいいかもしれないですね。

兄弟がいる場合、視覚から入る方がこどもの年齢差に関係なく、取り組みやすい点で、

ハードルが低いかもしれません。

それでも折り紙に関しては、私は本派でゆきたいです。

(当時は今ほど動画が一般的ではなかったこともありますが、動画という受動の姿勢で

何かを受け取ることに慣れることで、刺激がないものを目の前にしたときに、

どういう行動をとるんだろう…。自分から働きかけてみようと思う心を育てるために、

どうしたらよいかは、今も試行錯誤しています。)

とはいえ、私が本派なのは、それができる程度には余裕がある、ということであり、

例えばもう一人子どもがいるとか、仕事をしているとか、体調がすぐれないなら、

迷いなく「動画」一択です!

その2 料理でお祝い

節句のお祝いは、「食」でと決めていました。理由はお料理上手なママ友の

影響です!家族で節句を楽しむ工夫や、レシピを教えてくれたことが大きいです。

普段は料理も適当だからこそ、

こどもの記憶に「節句といえば、バタバタ料理をしていた母」を残せるのも、

悪くないなと、笑。

余裕があれば、子どもの好物も1、2品作りましたが、そうでないことの方が

多かったので、オーソドックスな節句の食事を目指しました。

節句の時期にしか出回らない食材にふれるよい機会なので、時間があれば

なぜこの食材を使うのかなどを調べて、節句当日にネタとして提供します。

その3 虫の飼育

虫は季節とは切っても切れないです。私がきっかけを作らずとも、

公園や道端で見つけた虫を「持って帰る!!」と言いいますから楽です。

梅雨の時期のカタツムリや、夏のカブトムシやスズムシ、春のカイコ、

テントウムシ、庭で捕まえたカマキリやバッタ、コオロギ、川で捕まえたカニ、

ザリガニを飼育していました。振り返ると幼児期はいろいろ飼っていたんだなぁ。

こんな「小さな経験」から季節が思い浮かぶといいな~。

多分難しいだろうな~、苦笑。

話は逸れますが、

虫を飼育することでよかった点は、「虫が死ぬこと」からの学びです。

お世話していた虫が、ある日動かなくなっていて、「あら、どうしたんだろう」と

心が揺れる経験を味わったあとで、土に埋めて、手をあわせて、これまでのお礼と

お別れを口にして、自然にかえすことが「死」というもへの理解の一歩

になったことです。

わが家の場合、生活のなかで死を経験する機会がほぼなく、

葬式に参列という「形」でしか死に触れることができないので、

虫の飼育から死を学べたのはありがたかったです。

その4 植物図鑑と散歩

昔に読んだ佐藤ママの本で『お散歩時に、携帯した植物図鑑で

「これは何の植物かな?」と子供のまえで調べた』という話があり、

おもしろそうだな、とやってみました!

でも悲しいかな携帯した植物図鑑に載っていなかったり、調べるのに手間取っている間、

子どもたちが好きずきに散らばっていったりで、うちには合わないと断念。

ですが、子どもが散らばっても安全な場所を選ぶ、子どもを巻き込む言葉がけをする、

あらかじめ調べる対象を決めて下調べしておくなど工夫次第で、

散歩時間をより豊かにしつつ、

「知らないことは自分で調べる」ことを母親の行動で伝えることができるので、

とてもすてきなアイデアだと思います。

その5 四季のポスター

小学校受検を考えていた年長の夏休み明けに、四季を俯瞰できたら、子どもの

頭の中が整理されるかなと思い、四季のポスター(無料)を二部プリントアウト。

一部はトイレに張り、もう一部は、リビングに置いて「秋と言えば何を思い浮かべる?」

など、連想ゲームもどきをするのに使いました。もう一部プリントして、

絵ごとに切り分け、バラバラにひろげたなかから「夏の関係するものを全部選ぶ」、

あるいは「季節ごとにグループ分けする」などでも遊べますよ。

無料の四季ポスター

https://happylilac.net/sk1804251226.html(ちびむすドリルから)

おわりに

歳時記のある生活をかんがえるとき、お母さんが無理しないというのが

一番大切です。無理なくできる範囲は、人それぞれ

「子どものためにあれもこれもやりたい!!」と意気込んだ挙句、

達成することが目的化してしまった自分の反省でもあります。

実際、子どもが小学生になった今、あのとき笑顔が消えるほど頑張って

やり遂げたことであっても、子どもにとっては大人が思うほど

意味あることではないようだ、このように思います、苦笑。

子どもは、お母さんの笑顔が一番好きですから。

もちろん、ニコニコ頑張ることを楽しめるなら、それもいいですね!

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