我が家の二人の子たちは、小さいころから絵本好き。上の子のファーストブックは、
「もこ もこもこ」(谷川俊太郎作、元永定正絵、文研出版)
出産祝いに友人が贈ってくれました。
ページを開くと、目を覆いたくなるような痛めつけられようですが(涙)、
まあそれだけ活躍してくれたということ!おつかれさま&ありがとう。
子が小学生になった今となっては出番はないのですが、本棚に収まっている姿を
目にするたびに思い出します。「あ、もこっ」と指差しする小さな我が子の姿を。
かわいかったなぁ。
二人目のファーストブックは、・・・うーん、何だったのでしょうか。
二人目の「あるある」~。苦笑
さて、自宅で子どもとごろごろ過ごすときの相棒といえば、絵本ですが、
この絵本、読み聞かせるだけではもったいないですよ!!
今回は絵本を使った楽しい「親子遊び」をご紹介します。
絵本遊びの方法
【用意するもの】
・何度も読み聞かせしている絵本
【遊びかた】
(じぶんでひらく絵本 H・Aレイ作、石竹光江訳 文化出版局)より
①用意した絵本の任意の1ページを開きます。
「さあゲームするよ!やることは1つ。この絵をよーく、よーく、見てね。
あとで何が描かれていたか、きくよ~。」
と子に声をかけます。
②しっかり時間をとったら、「はい終了!」の掛け声と共にいったん絵本を閉じます。
③質問タイム!子どもたちに絵本の中身が見えないように少しだけ絵本を開き見て
質問を練りだします。例えばこんな感じ。
〈初級編〉
- 絵の中に人は何人いた?
- ボールを鼻にのせていた動物は何?
- ボールの数は全部でいくつ?
- 動物が鼻に乗せていたボールの色は?
などなど
〈上級編〉
- 白いボール入れの模様の色は?模様は何の形でできていた?
- 男の人がボールを手に乗せて伸ばしていた腕は右?左?
- 遠くにいた男の人が袋を持っていたのは向かって右手?左手?
- 遠くにいた男の人がいたね?(子が覚えていそうなら)その人と同じポーズをしてみて!
などなど
それぞれの子の答えに対し、
「あれそうだったっけ?」「本当にその答えでいいの?」など
掛け合いを楽しみます。何度かやり取りして、2人のファイナルアンサーが決まったら、
④絵本を大きく開いて答え合わせします。
この絵本遊びをおすすめする理由
参加した子どもそれぞれの記憶力、観察力に合わせた質問を
即席にいくつでもつくることができます。(わが家の場合、一部の兄弟げんかの根っこに
私の愛情を巡る競い合いがあるのですが、この遊びだと、上の子と下の子
それぞれに対して私が等しい愛情で接していることを子どもたちが感じるのか、
「質問の数」さえ同じにすれば、けんかに発展することは皆無でした。
さらに、盛り上がるわりに、身体動かす必要がない(←ここ重要!)ことも、ポイント高いです。
親は楽で、子は楽し。
こんなうれしいバランス力を秘めた親子遊びが、手元の絵本で簡単にできるのです。
アラフォー母にこそ、持ってこいです、笑。
この「絵本遊び」をさらに熱くするアレンジをご紹介
今回、例として取り上げた「じぶんでひらく絵本」のように、ページの登場人物のポーズが
無理なく再現できそうな絵なら、体全体で表現してもらうと、なお楽しめます。
また、こどもたちが質問する側になるのもよし!
子どもからの質問に「へー、そんな細かなところを切りとるんだ」と感心させられたり。
私に難しい質問を出すために、2人でこそこそ作戦を練り始めたり、笑。
このゲームに慣れてきたら、お子さんの年齢や発達に合わせて、
絵本を覚える時間に制限時間(10秒だよ等)を設けると、子たちは真剣そのもの!
実証済みです。
おわりに
読み終えたベッドタイムストーリーの1ページにある「絵」を巡って、たまたま子どもの意見が
二分したため確認しようと絵本をひらいたことが、この絵本遊びをひらめいたきっかけでしたが、
わが家の子たちは、1ページから始めて、全ページ制覇するほど、
この絵本遊びを気に入っていました。
何がこどもを魅了するのだろうとあるとき思い、観察してみると・・・
- 運の要素が少ない(100%記憶できれば、すべてに正答可能)
- 勝敗という枠がない(質問に対する正誤は重要ですが)
- 集中力を発揮して記憶する作業がある
- どんな質問がくるかわからない「わくわく感」
- 親子で「あーだこーだ」するやり取り
ボードゲームやカードゲームと重なる部分もあるのを感じます。
これらに加え、親の立場から、
何も買う必要がなく、家にある絵本でどこでもすぐ遊べる
ことを声を大きくして挙げておきます(笑)。
また、わが家では、車で待ち時間を過ごすといったときにも、大活躍しました。
バッグにしのばせて外出先で使う場合は、大きさ、軽さの点でコンパクトサイズの
この絵本がぴったりです。絵が豊富で、子どもに選択の幅があるのがよいです。
たまには普段の読み聞かせに代えて、あるいはプラスして、こんな絵本遊びで
親子時間をお過ごしくださいね。