私が保育士試験を受けると決めたとき、我が子たちは1歳と3歳でした。
「元気いっぱいの子たちの相手をしながら勉強って、一体どうするの?」
そう思われる方もいらっしゃると思います。
このページは、私が保育士試験を受験すると決めたものの、
日々の慌ただしい育児の中でなかなかスタートを切ることができずに過ぎていった
2か月間についてのお話です。
保育士試験までのスケジュール
当時試験の実施は年1回で、4月でした。取得する資格を「保育士」に定めた前年秋ごろから、
いつも意識にあるのは「4月までに残された時間」。
少なくなってゆくばかりの時間のなかでも、生活の中心は「子育て」でした。
おそらく人はこれを現実逃避と呼びます(苦笑)
【試験までの歩み】
10月頃:保育士試験受験を決める
11月~12月:それでも相変わらず子育て中心の生活 ←本記事はここのお話です。
1月初旬:ようやく受験勉強開始。(独学用に初めてテキスト購入)
4月下旬:1次試験
7月下旬頃:2次試験
過去問題を解き、スタート地点を確認する
・「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」と言いますが・・・
あまたある資格のなかから「保育士試験」を選んだのは、大人社会という舞台での
「自分を保つための戦い」の条件が、子育て中の私にとって受け入れ易いものだったことと、
今後の人生にとってプラス要素になると思ったことが理由でした。
試験科目について調べ、筆記科目名もわかりました。
でもでも、でもですよ。
それぞれの科目が何についての知識を、どの程度受験者に求めているのか
さっぱりわからないのです。(当たり前ですが・・・)
そこで敵を知るために、まず過去問題を解いてみることにしました。
(直近の過去問題は、全国保育士養成協議会さんのHPから無料でダウンロードできます。)
https://www.hoyokyo.or.jp/exam/pasttest/
一番新しい過去問題のなかから、9科目名をパッとみて、ビビビッと感じた「保育の心理学」を
ダウンロード。これなら「60点(合格点)いけそう!!」と思ったのです。
子たちが遊びに熱中しているすきに、別室でさっと解いて答え合わせ。結果は45点。
何の勉強もせずに45点「も」とれたことを喜ぶべきか、ゆく手を阻む高い壁の前で、
根拠のない自信は何の役にも立たないシビアな現実を学ぶべきか。
グルグル頭のなかで考えているうちに、子たちがやってきたので一旦切り上げ。
その夜一晩寝て出た結論は、
「自分がなんとか取れると思った科目で合格点に至らなかった。
保育士試験は、厳しい戦いになりそう。
それでも負け戦(一発合格できないこと)は絶対にしたくない。」
私が一発合格にこだわった理由は、単純に体力と時間とお金です。
敵を知るために解いた過去問の結果から「撤退するか、前進するか」を迷い始めるという、
予想だにしなかったフェーズに入ってしまいました(苦笑)
・試験勉強の開始は一旦保留 一問一答を試金石に
「うーん、どうしようどうしよう…。」何をしていてもこの言葉が、頭のなかをクルクル回る毎日。
迷っている自分をそのまま認めるところからじゃないと何も始まらない気がして、
子と過ごす時間を生活の中心にすえたまま、各試験科目についての知識を広くうすく手に入れて、
勉強色がやや強まった生活がもたらす変化を知ってから判断しようと考えが変わり、
先延ばし策を正式に採用。それにあわせて、
ハンディサイズの一問一答&要点まとめを購入。
常に携帯して、すきま時間に徹底的に繰り返しやりこなしました。
・唯一の反省点
それは、中古(前年度版)の一問一答を購入してしまったことです。
・新品 1650円
・中古品 約1200円(送料別途200円)
皆さんならどうしますか?
私は、中古品にしました。手元に現金250円を残すことを選びました。もし最終的に試験を
「受けないなら」250円をどぶに捨てるのと同じと思ったのです。
新品を買うお金がないわけではないのです。ただ、子を育てて初めて知った
「お金の旅立ち方の早さ」が、どんな場面でもお金を無駄にするのはよくないという気持ちに
させたのです。前年度版が、たまたまお安く出品されているのを見つけたことにも背中を
押されました。いずれにしても、かなり試験に後ろ向きだったことがわかります(笑)
でもでも、
この迷いの2か月を過ごしたのち、私は「受けるなら」側に立つことを選択したので、
試験で問われるデータのアップデートが必要となり、本格的に勉強を開始したあとの
1月下旬に最新版を新たに購入しました。
まとめ
- 受験への迷いから、約2か月間はひたすら一答一問「だけ」をこなしました。
保育士資格をとると決めてから、実際のスタートまで時間がかかった私ですが、
結果的に一発合格しました。その事実から言えるのは、
「私にその方法があっていた」ということあり、ほかの方が私と同じ方法で取り組んでも
同じ結果がえられるかどうかは、正直わかりません。
(私には、コーチングによって他の方を保育士試験合格に導いた経験がないのですから、
「私は合格しました。」と「私は他の方を合格させることができました。」は違うと
認識しています。)仮に、10人独学かつ一発合格した人がいれば、10人それぞれの物語が
あります。なのでこの記事についても、
個人の経験話の一つのサンプルとして受け取っていただけたらうれしいです。(本編に続く)